【広告】登山道具の「やまどうぐレンタル屋」
意識不明者に遭遇した際の初期対応
登山道で人が倒れている場面に遭遇すると、誰しもパニックになりがちですよね。
何を優先すべきか分からず、ただ傍で立ち尽くしてしまうケースは少なくありません。
ここで注意したいのが、救助者が二次被害に遭うことで状況が悪化するリスクです。
自分まで動けなくなれば、誰も救助を呼べなくなるため非常に危険だといえます。
倒れている人のそばに近づく前に、まずは足元の不安定な場所や頭上の危険物がないかを確認してください。
周囲の安全が確保できたら、肩を叩きながら大きな声で呼びかけを行い、反応があるかを確かめます。
意識がない場合は呼吸の有無を数秒間で判断し、すぐに次の段階へ移る必要があります。
自分自身の安全を確保した上で、相手の状態を正しく把握することが最優先事項です。
周囲の安全確認と状況把握
崖の近くや崩れやすい斜面で人が倒れている場合もあります。
そのまま慌てて駆け寄ると、救助者が滑落して共倒れになる恐れがあるでしょうね。
周囲に危険がないかを確認することで、初めて安全な救護活動が可能になります。
足場の安定性をしっかり確かめてから近づくようにしてください。
意識および呼吸の確認方法
地面に横たわっている人の肩を優しく揺さぶりながら、名前などを大声で呼びかけます。
反応がないときは胸の上がり下がりをじっと見て、自然な呼吸があるかを確認しましょう。
もし呼吸が止まっているか判断がつかないのであれば、すぐに心肺蘇生の準備に入る必要があります。
呼吸の状態を正確に観察することが大切ですよ。
救助要請の判断基準
呼びかけに応じず、呼吸が不規則であったり停止していたりする状況が考えられます。
このような意識不明の状態は一刻を争うため、迷わず外部へ助けを求めるべきでしょう。
様子を見て時間を浪費してしまうと、回復の可能性が低くなる恐れがあります。
直ちに救助要請を行う判断をしてください。
緊急連絡と救助要請の手順

電波状況が不安定な場所で電話をつなごうとしても、うまく繋がらなくて焦ってしまうかもしれませんね。
通報時に何を伝えればいいのか分からず、重要な情報を漏らしてしまう不安もあるでしょう。
実は僕も昔、霧の深い稜線で位置をうまく伝えられず、救助隊との連携に時間がかかってしまった苦い経験があります。
正直なところ、当時は自分の感覚だけで伝えれば十分だと思っていました。
けれど、この失敗から客観的な指標を事前に確認しておく重要性を痛感しましたよ。
スマートフォンや無線機を手にした際は、現在地の座標や目印となる地形を確認してください。
相手に伝えるべきは「意識不明者がいること」と「正確な場所」という二点に絞り込むのがコツです。
パニック状態になると説明が曖昧になりやすいため、メモを書き出すのも有効でしょう。
落ち着いて現状を伝え、救助の到着時間を把握することを優先してください。
正確な位置情報の伝え方
地図アプリで表示される緯度と経度の数字を読み上げる方法があります。
単に「大きな木のそば」と伝えても、広大な自然の中では特定が非常に困難でしょう。
数値による座標は誰が見ても同じ場所を指すため、最も確実な手段といえます。
数字をゆっくり正確に。
これが一番の近道です。
通報時に伝えるべき重要事項
通報先に対しては、患者の年齢や呼吸の状態、意識の有無を簡潔に伝えます。
その理由は、これらの情報が救助隊が持参する機材や人員数を決定するための重要な判断材料になるからです。
状況を具体的に伝えることで、現場到着後の処置がスムーズに進むでしょうね。
要点を絞って短く報告することを心がけてください。
周囲への協力依頼
近くに他の登山者がいた場合は、役割を分担して対応しましょう。
一人が心肺蘇生を行いながら同時に電話操作をするのは物理的に不可能です。
役割を明確に分けることで、処置の手を止めることなく救助要請が行えます。
具体的に「あなたの方は通報をお願いします」と指名するとスムーズですよ。
心肺蘇生の具体的な手順
いざ心肺蘇生を行うことになっても、やり方が正しいか不安で手が止まってしまうかもしれませんね。
肋骨を折ってしまうのではないかと恐れる方も多いはずですが、迷いは禁物です。
とはいえ、多くの人が見落としがちな点なのですが、脳への血流を維持させることの方がはるかに優先順位が高いといえます。
心停止の状態では、一分一秒の遅れが生存率に大きく影響するでしょう。
患者さんを硬い地面の上に仰向けに寝かせ、胸の中央に手の付け根を置きます。
肘をまっすぐ伸ばし、体重を乗せて垂直に強く圧迫することを意識してください。
リズムは一定に保ち、絶え間なく圧迫を続けることが重要です。
正しい位置と深さで圧迫を開始し、救助者が交代できるまで継続することに集中しましょう。
胸骨圧迫の正しいやり方
胸の中央を、手のひらの付け根を使って5センチほどの深さまで押し込みます。
その理由は、心臓を物理的に圧迫することで全身に血液を送り出すポンプのような役割を持たせるためです。
テンポは1分間に100回から120回の速いペースで繰り返すことが推奨されています。
腕を曲げずに垂直に押すと安定しますよ。
人工呼吸の判断と実施
口対口の人工呼吸を行うか迷う場面もあるかと思います。
ただ、トレーニングを受けていない場合や心理的な抵抗があるときは、胸骨圧迫のみを継続しても十分な効果があるといわれています。
現代の救護指針では、中断なく圧迫し続けることが優先される傾向にあります。
自信がない場合は、無理をせず圧迫に集中する方法がおすすめです。
絶え間ない処置の継続
一人で心肺蘇生を続けると、数分で体力が限界に達して圧迫の深さが浅くなってしまいます。
質が低下すると救命率が下がるため、周囲の人と2分おきに交代するのが有効です。
交代時の停止時間を最小限に抑えることで、血流の途絶を防ぐことができます。
早めに交代のタイミングを相談しておくと安心です。
救助到着までの応急処置と注意点

救助を待つ間、意識不明の人が体温を奪われていく様子を見ると非常に不安になりますよね。
どのような処置をすれば悪化を防げるのか、正直なところ判断に迷うこともあるでしょう。
僕も昔、標高2000メートル付近の凍った地面で冷え対策を怠り、患者の体温が急激に下がってしまった経験がありました。
そのとき、下から遮熱することの大切さを痛感し、装備の見直しを行った記憶があります。
ザックや予備の衣類を使って、体を地面から浮かせるように敷いてください。
アルミ製の保温シートがある場合は全身を包み込み、外気の影響を最小限に抑えます。
呼吸を妨げないよう配慮しながら、隙間なく保温することがポイントです。
低体温を防ぐための断熱処置を行い、その後は意識の変化を慎重に観察しましょう。
低体温症を防ぐ保温対策
銀色のアルミシートで体を包み込み、さらに上から衣類を被せます。
というのも、地面に直接体が触れていると、伝導によって体温が奪われるスピードが非常に速くなるからです。
マットやザックを敷いて地面との間に層を作ることで、熱の流出を防げます。
下半身までしっかり覆うことが有効ですよ。
状態の変化を観察するポイント
患者の手足がわずかに動いたか、呼吸の回数が変わったかを定期的に確認します。
これらの変化を記録しておけば、到着した医師や救急隊に正確な経過を伝えられるためです。
意識が戻りかけたタイミングを把握しておくことは、その後の診断において大きな助けになります。
メモを取っておくとスムーズに伝えられますね。
二次災害の防止策
もし救護場所が崩落などの危険がある場合は、安全な範囲まで患者さんを移動させます。
処置中に上から岩が落ちてくれば、救助者も含めて全員が危険にさらされるためです。
周囲の状況を定期的に見渡し、環境の変化には常に気を配る必要があります。
逃げ道を確保した状態で待機することに注意が必要です。
まとめ
登山中の意識不明者に遭遇した際は、自身の安全を確保した上で、迅速な救助要請を行うことが不可欠です。
心肺蘇生においては中断のない胸骨圧迫が最優先であり、正しい手順で血流を維持させることが生存率を高める鍵となります。
また、救助を待つ間は地面からの冷えを防ぐ保温対策を徹底し、低体温症を防ぐ工夫をしてください。
あわせて、正確な位置情報を伝える準備を整えておくことも重要です。
まずは安全を確認し、迅速に救助要請を行いましょう。
山紫水明 ~山や自然に関する情報サイト~